歌川広重の浮世絵「木曾街道六十九次」に描かれた中山道51番目の宿場町、太田宿として栄えた美濃加茂市に現れたShuShu『ハクエイ』。物静かな出で立ちと、上品な振る舞い。深く優しいまなざしに、透き通るような白い肌。美しい飛騨山脈や木曽山脈の景勝を写しだした様なその姿に、男女問わずShuShuの中でも隠れファンが。手に持つ御櫻槍を一突きすれば、桜の五弁花から「甘・辛・酸・苦・渋」と、その姿からは想像もできぬ程の、五味五感を発する。様々な人が行き交う宿場町の色を残した土地で育った環境からか、誰とでも柔和に接する彼。ShuShuとしては、まだ年齢も若く、今後も期待される存在である。がしかし、あくまでも古伝の史実によるものだが、大化の改新前、大和朝廷に清冽な水を奉った神酒のShuShuとの噂も。透き通った瞳は深い歴史を語るのか否か、謎多き存在に惹かれる者も多い。
地元岐阜の自然の恵みに育まれた米と、水、そして人が三位一体となって醸し上げる風土の酒。
清冽な木曽川伏流水の優しい甘味がお酒にも表現されていて、ただ単に辛いだけではなく、柔らかな旨みが感じられる純米酒です。
常温だけではなく、熱燗や冷酒など、様々な温度帯で表情を変えるオールラウンドプレーヤー。
派手さはなくても、毎日でも飲み続けられるような身近な地酒です。
岐阜県は日本のほぼ中央に位置し、東西南北に広く、古くには美濃を制する者が天下を制すると言われる程の交通の要衝であります。そして、中山道五十一次の太田宿は、飛騨川と木曽川の合流点直下の木曽川畔に位置し、中山道の三大難所「太田の渡し」があった宿場町です。現在も江戸時代の太田宿の面影を色濃く残す一角に、御代櫻の酒蔵は佇んでいます水は古伝の史実も見られる位に清冽なる木曽川伏流水、米は磨き抜かれた岐阜の米を主に用いて、悠々たる木曽川を臨む酒造に絶好な気候風土を具備した美濃の地で、高度な醸造技術と昔ながらの伝統的な手造りの基本を併せて丹精込めて醸しています。
古来より日本人が愛してきた桜の花の五弁花を日本酒の五味五感の調和の象徴として、また八重咲きの桜である十弁花を酒の十徳を表すものとして、酒造に携わる幸せを桜に託して命名された「御代櫻」…御代とは広義で日本を意味し、また桜は日本を代表する花であり、心とも例えられます。御代櫻は日本人の心そのものを表現しています。
酒が育まれる地域や先人達に対する感謝の気持ちを忘れることなく、地域で生産される農産物という恵みを大切に扱わせていただき、真摯に酒造りと向き合い挑戦し続けること。そんな昔も今も何も変わることがない価値があります。酒造りの神髄とは何なのか。百二十三年の歳月をかけて探し追い求めてきた私達にも未だにその答えは見つかっていません。挑戦は果てしなく続きます。これまでも…そして、これからも、ずっと。